とりとめないけれど

近見 竹彦

近見 竹彦
(顧問)

おしゃべり社長の多岐にわたる興味ごとをお伝えしていきます。日々の小さな気づきから仕事のダイナミズムまで、とりとめないけれどハッとする、そんなことがお話できればと思います。

創立記念日を迎えて ~私の履歴書 後編~

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私が電通PRの社長に就任したのは、2011年6月。奇しくもその年の9月に創立50周年を迎えるという節目の年でした。ところが、就任わずか3カ月でその日を迎えてしまったので、現状を把握するので精いっぱい。創立50周年の日になにか特別なことをすることはできませんでした。

あれから1年。現場の声に耳を傾け、現在のPR業界について少しずつ勉強し、これからのPR業界のために何をすべきか考えを重ね、今回は満を持して(笑)、創立記念日を迎えることができました。


創立記念日当日の9月20日(木)、私は二つのことを計画していました。

一つは、社内で行われる記念式典です。これは毎年行われているので、とくに私が計画したというわけではないのですが、51周年に際し、どんな考えで臨むのか、これを話すことはとても重要だと考えていたので、その日の挨拶はかなり念入りに準備しました。細かい点はここではお話しませんが、社員に伝えたのはこんなことです。

 ①    3年先、5年先のPRの行く末を見据えた時、今の自分の能力、チームのあり方でいいのか真摯に自分に問うてほしい。将来、このままでは十分に戦えなくなるだろう部分は積極的に強化しなければならないし、進化しなければならない。

②    自分自身の働き方、仕事への姿勢を見直してほしい。やりがいある仕事をしているのか、仕事に付加価値をプラスできている時間は何時間あるのか、自分自身を高めている時間はあるのか考えよう。そうでなければそれに近づけよう。

③    職場を、もっともっと活気ある自由闊達な雰囲気にしよう。

ここ数年で、PR業界への期待値は急上昇。どのクライアントも口を揃えて、PRで何ができるか、どうしたらメディアに取り上げられるか、ソーシャルメディアで話題になるか、と相談してきます。一方で、成長業界だけに競合必死。PR会社だけでなく、異業種からの参入も著しいものがあります。そんな厳しい環境下で戦っていると、日々の目の前の仕事に忙殺されてしまい、長期的な視点を忘れてしまいがちです。ですから、創立記念日を機に深呼吸をして、いろいろ見つめ直してほしいと思ったのです。

これまでの50年は日々のことを精いっぱいやっていれば成果が出た時代でした。でもこれからは違います。時代の変化は激しく、求められる要求は高く、より高い専門性とその専門領域ゆえのイノベーションが必要です。我々の商品は、“人”。それゆえに、一人ひとりが、気力体力ともに充実して仕事に取り組めること、自身を持ってサービスを提供できることが必要だと感じ、それを伝えたのでした。


計画の二つ目は、電通PR名物、巨大どら焼きの復活です。何年か前まで、顔ほどの大きさもある巨大どら焼きを創立記念日に社員やクライアントに配っていたのですが、時代の流れか、いつのまにかなくなってしまっていました。昔がよかったというつもりは毛頭ありませんが、電通PRの諸先輩方に、自由闊達で活気ある職場の象徴的存在だったと聞き、今回それを復活させようと思いいたりました(こういう取り組みはまず社内から、ということで、今回は社員限定で復活させました。みなさま、どうぞご了承ください)。

みんなをビックリさせたかったのでごく限られたメンバーで計画を進め、完成したどら焼きがこちら。

こだわったポイントは、どら焼きの表に押した「五+1」の焼き印。これは51周年の意味はもちろん、これまでの50年の歴史に、プラス1づつ毎年輝かしい一年を積み重ねていきたい、という思いを込めました。

当日、式典が終わると同時に一斉に社内に配布。ベテラン勢からは懐かしむ声が、若い世代からは驚きの声が上がり、ちょっとした社内バズになりました。人の口の端に上る、これってPRの原点ですよね。PRを生業にする者、バズを起こすことを趣味にしなくっちゃ、と改めて実感しました。


さぁ、この二つの計画、成功したでしょうか。

実はその成果、まだ私にもわかりません。その日のリアクションとしてはまずまずの手ごたえを感じましたが、本当の成果が出るのはこれからですから。

これまでの50年の歴史の上に、まず踏み出す一歩の年。それがこの51周年です。全社を上げて、一層まい進していきたいと思いますので、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。

前回と今回、このブログのタイトルを「私の履歴書」としましたが、私の電通PRでのチャレンジは、まだ始まったばかり。私の履歴書もTo be continuedです。社員に負けず、頑張りたいと思います。