とりとめないけれど

近見 竹彦

近見 竹彦
(顧問)

おしゃべり社長の多岐にわたる興味ごとをお伝えしていきます。日々の小さな気づきから仕事のダイナミズムまで、とりとめないけれどハッとする、そんなことがお話できればと思います。

無駄な時間の使い方、プロの時間の使い方

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「1月行っちゃう、2月逃げちゃう、3月さよなら」との語呂合わせ通り、あっという間に1月が終わり、2月になってしまいました。あまりに時間が経つのが早いので、私だけ一日の時間が短いのかなと思いきや、もちろん時間は皆に平等で、かつ、限りのあるものなんですよね。一日の時間も、一生の時間も、使い方も限られている。ということは、その時間を「無駄」にするのは非常に罪深いなと、最近つくづく思うのです。まして、自分の時間ならいざ知らず、他人の時間を無駄にしてしまうことは、さらに罪だな、と。


しかし、意外と人はこの「他人の時間を無駄にする」という罪を犯しがちなのです。例えば、待ち合わせに遅刻して相手を待たせてしまったり、非効率な仕事に付き合わせて部下や同僚を残業させたり…。

私も電通営業時代、採用されるかわからない見通しのないプランの立案のために、一緒に担当していたスタッフの時間を何時間無駄に費やさせてしまったかわかりません。もっと効率よく打ち合わせを進めていれば、その時間を家族と過ごしたり、公園を散歩したり、本を読んだり、はたまたクラシックを聞いたりすることができたかもしれません。あるいは、私がもっとクライアントから情報を収集して、採用される可能性を高めていれば、その費やした時間も意味のあるものになったかもしれなかったのに、その人の限られた時間を奪うだけになってしまったことも多々。今振り返っても心が痛みます。いくらでも時間をかけてよいなら、誰だってなんだってできます。プロがプロたるゆえんは、限られた時間でベストの結果を出すからです。仕事の創造的なアイディアが次々に生まれるような時間の使い方ならば、意味があるのですが、ダラダラした残業や生産性の低い会議は疲労感を生むだけです。

先日、当社の30代のPRコンサルタントを対象とした社内研修をのぞく機会がありました。お互い自分の考えをぶつけ合って、アイディアが玉突きのように広がって、見ていて非常に気持ちのいいディスカッションでした。お互いを刺激し合う時間の使い方とはこういうことか。若き頃の我が身を振り返って反省しつつ、私もプロ意識高く、価値ある時間を過ごそうという意識を新たにしました。


あ、誤解があるといけないのですが、例えば「何も考えずに夕焼けを見る」というような時間が無駄だと言っているのではありませんよ。今は「何も考えずに夕焼けを見る時間」だと意識して過ごせば、それは「リラックスする」とか「自分をリセットする」などの意味で十分に価値のある時間です。だから、「よーし、今からダラけるぞ~」「今日はグレるぞ~」というのも、もちろん大切。グレる時は、そのモードに切り替えて過ごす。グレる時でさえも「無自覚」にそうするのではなくて、「その時間を自分に活かそう」と思ってすれば、新たな価値を生み出すと思うのです。というわけで、今夜はグレます。中延の飲み屋で見かけても、無駄に時間を過ごしている罪人だと言わないでくださいね。私は、オンとオフを切り替えるプロなんです。