とりとめないけれど

近見 竹彦

近見 竹彦
(顧問)

おしゃべり社長の多岐にわたる興味ごとをお伝えしていきます。日々の小さな気づきから仕事のダイナミズムまで、とりとめないけれどハッとする、そんなことがお話できればと思います。

ひょんなことから

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三寒四温を繰り返していますが、それも含め、もうすっかり春ですね。3月といえば、入社、入学、転勤など、4月から始まる新生活に向けた引っ越しのトップシーズン。新たな門出に向けていそいそと準備する人たちを祝福しつつ、その背中を押すかのように、例年より少し早く桜が満開を迎えました。入社、入学、転勤のいずれにもあてはまらないのですが、私もひょんなことからこの春、桜の祝福を受けることになりました。つまり、引っ越したのです。

ことの始まりはおよそ1カ月前。私が大好きなサッカーの試合中継に夢中になっていた時のことです。「ねぇ、エレベーターのあるマンションを探してみようと思うんだけど、どうかしら」とおもむろに妻の声。はい、今年でめでたく30年を迎える我が家は、エレベーターのないマンションの3階。エレベーターなしはなにかと不便だな、と感じ始めていたところでした。妻の呼び掛けに「そろそろそういうのも考えたほうがいいかもな」と頭のどこかでは思ったかもしれませんが、なんせ私はサッカーにくぎ付け。試合から片時も目を離さずに「あぁ、いいんじゃないの」と生返事としたのでした。

「あれ」と思ったのはその翌週のことです。ごく軽い調子の「いいんじゃないの」が免罪符となり、具体的にマンション候補は出てくるわ、見学には連れていかれるわで、あれよあれよという間に契約成立。気づいた時には、新しい家具を買いに行っている私なのでありました。うーん、この巻き込み力というか、実行力には脱帽です。

私一人だったら、こんなにもすぐに引っ越しを決断することはできなかったでしょう。妻の決断力と推進力に圧倒され半ば唖然としつつも、ここまで鮮やかだと「やられた!」というよりも、むしろ爽快。常々感じている女性の底力というか、戦略構築力、実行力をまさに目のあたりにした1ケ月でした。

そんなこんなで思いがけず引っ越しすることになった私の楽しみは、新居の掘りごたつ。こたつにミカンの季節は終わりましたが、掘りごたつは年間を通していいものです。畳に腰かけ、足をぶらぶら。こたつ机に頬杖をつきながら本を読んだり、テレビを見たり。飽きたらゴロリで、いかにもお父さんの居場所という感じが昔から憧れだったのです。そのささやかな夢が叶うのだから、せわしい引っ越しもまぁいいか。ひょんなことから、幸せの掘りごたつを手に入れた私。この春の休日の楽しみは、もちろん、こたつでうたた寝です。みなさんの春の楽しみはなんですか?どうぞ、わくわくした新年度をお迎えください。