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太田 浩嗣

太田 浩嗣
(取締役常務執行役員)

日々新しいソリューションが生まれるマーケティングPRのダイナミズムを共有できればと思います。日々生涯最高のソリューションを!共に悩み、新しい価値創造にお付き合いください。

OVAL HEART JAPAN

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 かつて、前人未到のラグビー日本選手権7連覇を果たした名門「新日鉄釜石」。企業スポーツの冬の時代に、実業団から地元のクラブチームに姿をかえ、今は「釜石シーウェーブス」として、トップリーグの下部リーグ“トップイースト”で活動を続けています。
彼らも、今回の震災で被災し、しばらくの間はラグビーボールをさわることもできませんでしたが、震災後、屈強な男たちがいち早く選んだのはラグビーの再開ではなく、被災地でのボランティア活動への参加でした。日夜、支援物資の運搬に汗を流した選手の姿をニュースで見た方も多いと思います。
4月下旬に、釜石シーウェーブスの活動支援のお願いのために、高橋ゼネラルマネージャーが上京、7連覇の中心にいた名選手松尾雄治さんなど多くの関係者が加わり、支援の輪を募りました。その後、東京での試合に招待され、5月には、釜石で震災後初も試合が組まれ、活動の再開を果たしたわけです。釜石での試合は、支援を受ける身でありながらも、被災者の皆様を元気付けることにも一役買いました。試合前に、子どもたちを集めてラグビー教室を行い、一緒に走り回ったことは言うまでもありません。

 ラグビーは、「One for All All for One」という言葉に象徴されますが、(この言葉は、ラグビーが起源ではなくて、アレクサンドル・デュマの書いた『三銃士』で使われた言葉です。)ひとりひとりがチームのために何が出来るかを、チームはそれぞれに何を出来るか考えるスポーツでもあり、試合が終われば敵味方のない仲間となるNo Sideの精神もまたラグビーの真髄でもあります。どのスポーツも同じだと思いますが、ラグビーは殊更、人との絆やつながりを深めるスポーツだと確信しています。というよりも、人と関わることの好きな人達がラガーには多いのかもしれません。
 震災からしばらくして、ラグビーの仲間から「Oval Heart活動」への賛同依頼のメールが回ってきました。震災復興のためにやはりラガーたちはいてもたってもいられなかったのでしょう。私もすぐに賛同し、別の仲間を誘いはじめました。
Oval Heartの趣旨に、以下の内容が書いてありました。

 『(中略)すぐにでも準備できることは何かを考えた時、我々が世界の人たちと強い絆を培ってきたラグビーというスポーツの精神を一つにまとめ、共に確認し合う事が重要だと思いこの活動を提案しました。
あの2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件では、サンフランシスコに向かうユナイテッド航空93便に乗ったラグビー選手達が命をかけて犯行を阻止し、ホワイトハウス突入という最悪の事態を逃れたという話は有名です。その後、しばらくは各国で「飛行機はラグビー選手と乗れ!」と噂され、ラグビーをプレーする者にとっては強く誇りを感じました。
このように世界中のラグビーを愛する仲間が一つの輪になり、国境を越えた協力体制を作り様々な問題に少しでもプラスになる活動が出来ればと思います。
「しかるべきタイミング」が来たとき、 一斉にアクションを起こせる強い絆を結んでおくこと、またその輪がより大きな力を生むこと、それが直ちにできる一番重要な事であると考えました。
いずれ復興への取り組みが終わりマイナス環境がゼロに戻った時、OVAL HEART JAPANはゼロからプラスを産む為に、この輪をラグビー界の発展へと生かしたいと考えます。
2019年のラグビーワールドカップ日本開催まで秒読みの段階です、震災復興から世界大会へと日本のラグビーと共に躍進することが目的です。』 
                                   (Oval Heart JAPAN ホームページより抜粋・引用)

 ラグビーは、このところ人気が低迷して、ラグビー人口も減少傾向にあります。しかしながら、人を思う気持ち、繋がりたい心、身体を張って戦う泥臭さ、そして何よりも仲間を尊重し最後まであきらめない強い心を伝える大きな役割りを担ったスポーツであると心の底から思っています。「One for All All for One」 デュマの残してくれた言葉に恥じないように。世界中のラガーが日本の復興を願っています。是非Oval Heart に注目を。