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太田 浩嗣

太田 浩嗣
(取締役常務執行役員)

日々新しいソリューションが生まれるマーケティングPRのダイナミズムを共有できればと思います。日々生涯最高のソリューションを!共に悩み、新しい価値創造にお付き合いください。

石巻に地域スポーツによる復興のパワーを見た

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東日本大震災から3年以上が経過し、久しぶりに石巻を訪問しました。今回は、三菱重工のラグビー部のOB、スタッフが中心なって、石巻の子供たちにラグビークリニックを行うことが目的で、私も同道させていただきました。子供たちと言ってもクリニックの主な対象は、地元の石巻工業高校のラグビー部の生徒たちです。同校は、宮城県を代表するラグビー強豪校の一つで、三菱重工にも同校OBが活躍しています。新興の学校の成長などもあり、このところ花園には出場していませんが、毎年県内予選では上位に名を連ねています。今年ももちろん、全国大会を目指しています。

少子化の影響は、ここ石巻だけの問題ではありませんが、学校教育の中でのクラブ活動を中心としたスポーツ振興には課題も多いようです。ラグビー人口の減少も言われて久しいですが、石巻では8年前からラグビースクールを立ち上げ、そこを卒業した子供たちを地元の高校に進学させて、地域スポーツの伝承を目指しています。しかしながら、石巻のスクールを出た子供たちも、同じ県内でも仙台や県外の学校に進学するケースも多く地域スポーツ振興という狙いに結び付かない場合もあるようです。これは、ここ宮城県だけで起きている問題ではありません。全国のラグビー強豪校と呼ばれる学校のいくつかは、もはや全国から選手を集めるようになっています。これは高校野球でも良く見る光景になりました。チームを強くするという目的においては、必ずしも否定されるものではありませんが、学校単位の競技スポーツにおいてはもっと地域スポーツ、地域文化として継承される側面もあってよいと強く感じる日でした。

同校の監督を務める顧問の先生も、私と同世代でいわゆるラグビーバブル世代の選手で、学校数も選手数もピークの時代を過ごしてきました。2019年には日本で初めてラグビーワールドカップが開催されますが、そのためにも地域スポーツとしてももっとラグビーが盛り上がっている必要があるとお考えで、私もまったく同じ思いです。

石巻では、あいにくの雨の中であっても、小学生のラグビースクールの少年たちから高校生、そして地元のクラブチームの選手、各レイヤーの指導者たちが、楕円のボールを追う姿があり、地域スポーツを皆で育てていこうという情熱がひしひしと伝わってきました。今回のラグビークリニックも、被災地の復興支援という側面もあるとは思いますが、石巻のラガー達には、自らの強い意志が復興の力にもなっているとあらためて感じることができる良い週末となりました。

2019年のワールドカップの前に、来年2015年にはラグビーワールドカップのロンドン大会が行われます。強い日本が活躍することを大いに期待するとともに、“おらが町の選手”たちが、世界と戦う姿を、純粋に地元からも応援したいものです。