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太田 浩嗣

太田 浩嗣
(取締役常務執行役員)

日々新しいソリューションが生まれるマーケティングPRのダイナミズムを共有できればと思います。日々生涯最高のソリューションを!共に悩み、新しい価値創造にお付き合いください。

グローバル時代の日本の落語

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 落語と聞けば、“熊さん”“はっつぁん”、中には“寿限無寿限無・・”とそらで言える方もいらっしゃるでしょうか。古典落語は、日本の代表的な演芸としてのいわば伝統文化のひとつですね。落語を聞いてみたいと思えば、上野や新宿の演芸場に足を運ばなければならず、なかなか実際に生で聞いたことがある方は、日本人でも少ないかもしれません。私は、年寄りじみた子供でしたので、小学校の頃に既に古典落語の10話くらいを話せるようになっていまして、教室で小話なんかもやっていました。今でも古谷三敏さんの漫画「寄席芸人伝」を時々本棚から引っ張り出しています。

 さて、世はグローバル時代。日本のサブカルチャーも、どんどん海外に出ていき人気コンテンツとしてもてはやされています。クールジャパン真っ盛りです。そんな中、落語を日本に住む外国人や世界の人々に伝えることを実践している噺家がいます。立川志の春さんです。この方38歳ですが、落語家になったのは2002年。2011年に二つ目に昇進して今に至ります。いうなれば脱サラ落語家なのです。その経歴はというと、米国のアイビーリーグの名門イエール大学を卒業後、日本を代表する大手商社に入社し鉄鋼を担当していたというからエリート街道を走ってきたわけですね。それが、ある日たまたま街で見かけた立川志の輔師匠の落語を聞いて、人生を変える衝撃を受け、3年半勤めた商社をきっぱり辞めて、志の輔さんの弟子になったのです。

http://shinoharu.com/

 先日、上野広小路亭で開催された落語会では、「天失気(てんしき)」「禁酒番屋」の2作を英語で披露。外国人のお客様は、もちろん大声で笑っていましたが、日本人のお客様にも比較的わかりやすい英語だったので、大いに盛り上がりました。ご本人に聞いたところ、単純に古典を翻訳しているだけでは、なかなか笑いに結びつかず、外国人にも理解できるように“オチ”を微妙に変えるなど試行錯誤しているうちに、徐々に外国人の笑いのツボが分かってきたとのことです。

 外国特派員協会にも登壇されることが決定しているとのこと、今年は志の春さんの落語が世界を駆け巡る年になるかもしれませんね。