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太田 浩嗣

太田 浩嗣
(取締役常務執行役員)

日々新しいソリューションが生まれるマーケティングPRのダイナミズムを共有できればと思います。日々生涯最高のソリューションを!共に悩み、新しい価値創造にお付き合いください。

ディスティネーションのキラーコンテンツ

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久々のNY訪問は、12月の第1週にかかったので、クリスマス装飾のスタートと重なり、とても華やいだ景色は無論のこと、それを待ちわびていたニューヨーカー、全米・世界からの観光客で賑わうある意味ベストシーズンのNYを体験することができました。

この週はNYばかりでなく、ホワイトハウスのツリーをはじめ各所で点灯式が開催されるピーク週。中でも度々映画などにも登場するロックフェラーセンターのツリーは、圧巻で見応え十分、多くの方がスマホを掲げて記念撮影をしていました。一方で、テロ対策からか周辺道路は通行制限で、車だけでなく人の流れも規制され、肝心のツリーには近寄れない状況でした。たったひとつのツリーに、これだけの集客力があるのは、世界的にも指折りのディスティネーションキラーコンテンツと改めて感心した次第です。

https://www.tripadvisor.jp/TripNews-a_ctr.christmastrees

 

日本でも、電飾系のイベントは集客効果が高いと言われています。シンボリックなツリーばかりでなく、庭園全体をイルミネーションで飾ったり、寺院仏閣をライトアップしたりとアイデアも豊富です。神戸ルミナリエも皆様よく知るところですが、そもそもは阪神淡路大震災の被災者の鎮魂と都市再生を願い1995年から始まりました。今年は期間中に325万人を超える来場者があったそうですが、電球もすべてLEDにかわり、開催趣旨から“復興”の文字が消えたそうです。これからも神戸の賑わいに一役買う、キラーコンテンツとして継続していくことでしょう。

http://matsurip.org/koberuminarie

 

鎮魂という意味では、NYではグランドゼロにも足を運びました。電飾で華やぐNYの街中とは違い、荘厳で人は多いが静寂な印象で、ここで犠牲となった多くの方々の魂の重さを感じる場所でした。犠牲者名が刻まれた石碑には、多くの日本人の名も見つけることができます。今は、とてもあの大惨事が起きたことが想像できない復興ぶりですが、地下にあるメモリアルミュージアムでは、改めて当時の恐怖と怒りを感じることとなりました。

 

ディスティネーションにとって、人が賑わうためだけのイベントや観光資源を整えるばかりでなく、忘れてはならない人・物・事を観光客と一緒になって考えることのできる場所もとても大切なのですね。

(了)