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太田 浩嗣

太田 浩嗣
(取締役常務執行役員)

日々新しいソリューションが生まれるマーケティングPRのダイナミズムを共有できればと思います。日々生涯最高のソリューションを!共に悩み、新しい価値創造にお付き合いください。

ブランドカルチャーという視点

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ルイ・ヴィトンは、この春2カ月間にわたって「VOLEZ VOGUEZ VOYAGES」と題したエキシビションを開催しました。1854年に発表した頑丈で、機能的な平らな蓋のトランクこそが、現代のラゲージの始まりだそうです。トランクの中には、旅先での自分を演出するワードローブと夢が詰まっています。そう、ルイ・ヴィトンは“旅”という文化の中に欠かすことのできない役者なのです。旅先で待つ優雅なひと時、友人と過ごす時間、おいしい食事とすてきな風景、これらの旅のゴールの横で、いつもそっと佇んでいるのがルイ・ヴィトンのトランクというわけです。飛行機や船の旅の歴史の中で、ルイ・ヴィトンが創造してきた世界観はまさにブランドが生んだカルチャーに他なりません。ブランドは、その機能性やデザイン性だけで価値を生むわけではなく、それを使用する人、場所、シチュエーションなどさまざまな要素が、製品そのものの評判を高め、ブランド価値を高めていくのです。

 

マーケティング3.0/4.0の時代にあって、製品の機能や顧客のニーズだけでは、ブランド評価は高まらず、社会的価値や自己実現にそのブランドが何を共感、シェアしてくれるかという視点が求められています。一方で、ソーシャルネットワーク型の多様な情報発信の中で、その評判を高めるために、みなが共感するストーリーがとても重要になります。情報発信サイドと受け手の間で、思われたい自分とのギャップが生まれないようにアジャストしていくためにも、共通の世界観で共感し結び付くことがとても意味を持ちます。コミュニティでの、共感創造や価値観のシェアは、良好なレピュテーションづくりに力を発揮するからです。ブランドストーリーの必要性が叫ばれていますが、ストーリーを構築する要素こそが、ブランドカルチャーそのものなのです。製品の価値を高める世界観を演出するストーリーは、そのブランドの価値をも高めます。決してイメージだけのストーリーでなく、ファクトに裏付けられたコンテンツ創造が今求められています。