Our work事例紹介

くまモン ほっぺ紛失事件 キャンペーン

クライアント 熊本県
業種 官公庁・その他団体
サービスメニュー
ミッション 熊本県は、多くの野菜や果物などを生産する豊かな農業生産地である。特に、トマトやイチゴ、スイカ、牛肉といった、多くの赤い農産物を生産している。また、鯛などの赤い魚も採れる地域である。熊本県では、自身を「赤い県」としてブランディングしようと試みていた。同県が赤い農産物の産地であるばかりではなく、「赤」という色が、リーダーシップ、ホスピタリティ、情熱といったポジティブなものにリンクしていたからである。しかしながら、その努力にもかかわらず、熊本県=赤のイメージを持つ人が、少ないなど、その成果は限られたものであった。調査をすると熊本県のイメージカラーは、「緑」が一位で、日本有数の農業生産地であることはほとんど知られていなかった。熊本県は、自身のブランドカラーを「赤」にし、赤い農産物、水産物のプロモーションを行うことを企画した。また、ニュースメディア等に取り上げられることにより、県民、特に農業従事者の士気やプライドを高めていくことも期待。

実施内容

近年、熊本県のマスコットキャラクターくまモンは、こどもから大人まで、全国で人気を集めている。電通九州とその姉妹エージェンシーである電通PRは、くまモンを起用したアイデアを考案した。「美味しいものを食べるとほっぺが落ちる」という日本特有の表現を使い、”くまモンが、熊本県の美味しい赤い食べ物を食べたために、ほっぺを落としてなくしてしまった“というストーリーを作った。熊本県知事自らもこのキャンペーンに参加し、記者会見では、くまモンのほっぺがなくなったことを神妙な顔つきで発表した。東京の銀座、渋谷などでは、通行人にチラシが配られ、一般生活者にほっぺ探しを手伝ってくれるよう訴えられた。

戦略ポイント

TVや新聞などのニュースメディアを巻き込みながら、同時に、ソーシャルメディアやオフィシャルウェブサイトなども活用してキャンペーンは展開された。キャンペーン開始後、くまモンのTwitter、Facebookのプロフィール写真は、ほっぺがなくなった顔写真に置き換えられ、ほっぺ探しのプロセスが更新されていった。また、警察署にほっぺの紛失届を出すなど、ソーシャルメディアで拡散されやすい絵作りも行われ、生活者の関心を惹きつけていった。

成果

このキャンペーンにより、23のテレビ番組、新聞掲載30件、400以上のウェブサイトがこのストーリーを紹介。熊本県が赤い農産物をはじめとした食糧の生産地であるという情報が広く伝わった。キャンペーンの主な活動は2013年の最終四半期に実施されたのにもかかわらず、2013年のくまモンブランドの食品の売上は10%伸びた。また、「ありがとまと」100箱のプレゼント募集に対し、10,000件以上の応募が殺到。2012年には、熊本県のメージカラー1位であった「緑」が、2013年には「赤」になった。熊本県の地元紙『熊本日日新聞』は11月9日号で「ほっぺをなくすという奇抜なPR戦略はひとまず成功を収めた格好だ」と報じ、熊本県の人々も、熊本県庁のPR努力を認知することになった。

プロジェクトメンバー

  • 電通九州 和久田昌裕

    クリエイティブディレクター
    電通九州 和久田昌裕

  • 電通九州 亀井純平

    アカウントディレクター
    電通九州 亀井純平

  • 電通PR 井口理

    チーフPRプランナー
    電通PR 井口理

  • 電通PR 根本陽平

    PRプランナー
    電通PR 根本陽平

  • 電通PR 新井健太

    デジタルPRプランナー
    電通PR 新井健太

受賞歴

グローバルSABREアワード

2014年
「世界のベストPRプログラム50選」NON-CORPORATE/ECONOMIC DEVELOPMENT部門

アジア・パシフィックSABREアワード

2014年
ジャパン

PR Weekアワード・アジア(旧アジア・パシフィックPRアワード)

2014年
プロモーショナル・アクティビティ

スパイクス アジア フェスティバル オブ クリエイティビティ

2014年
銀賞 PR部門 BRAND VOICE (INCL. STRATEGIC STORYTELLING)

WOMMY アワード

2014年
銅賞 エンゲージメント部門