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カンヌリポート ~PRライオンズの審査員室から~ <はじめに>

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<はじめに>

 

広告、マーケティング業界では知らない人もいないカンヌライオンズ。正式名称は、「Cannes Lions International Festival of Creativity(カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル)」で、1954年に創設されてから、毎年6月に1週間にわたってフランスのカンヌで開催されています。


59回目となった今年は、世界94カ国から11,000人ものマーケティング業界の人々が参加し、アワードには15のセクションに総数で34,301件ものエントリーが集まりました。また、国際的な政財界の大物もスピーカーとしてやってくるセミナーも開催されるなど、他に類を見ない規模で展開されます。


アワードの15のセクションの中には皆さまもご存じの「PRライオンズ」があります。「PRライオンズ」の歴史はまだ浅く、2009年に創設されたばかりで、今年は4回目。


PR業界にはカンヌの「PRライオンズ」以外に、「SABREアワード」、「PR WEEKアワード」、「IPRAゴールデンワールドアワード」など、国際的なアワードがいくつかありますが、カンヌPRライオンズほどよくも悪くも毎年議論を呼び起こし、PR業界にインパクトを与えるものはありません。


特に今年のPRライオンズはさまざまな点で、PR業界のあり方について議論を呼び起こし、大きなインパクトを与えることになりました。各国のPR専門メディアでは、カンヌライオンズ終了以降、「PRとビッグアイデア」、「キャンペーンの定義について」、「クリエイティビティとは何か」など、活発な議論がされています。審査員として参加した各国のPRのリーダーたちはそれぞれのブログやインタビューで、PRを再定義し、今後どうあるべきかを発信しています。


今年は、電通パブリックリレーションズから、日本代表の審査員として第2ディレクション局次長井口理が参加しました。日本からの審査員は今年で3回目。PR会社から日本の審査員が派遣されるのは初めてとなります。


電通PRでは、今後このウェブサイトで井口理が現地で見て、感じ、考えたことを、そして最後にはPRの今後のあり方など、さまざまな観点からリポート・提言していきます。


<カンヌリポート ~PRライオンズの審査員室から~>


以下のテーマで順次アップロード予定です。


(1)カンヌライオンズ 審査基準

(2)カンヌライオンズ 審査プロセス①

(3)カンヌライオンズ 審査プロセス②

(4)カンヌライオンズ 審査プロセス③

(5)受賞作品の紹介  ①社会的課題に取り組んだもの

(6)受賞作品の紹介   ②PRに最適なアイデアに富んだもの

(7)PRの未来 PRのクリエイティビティとは



<井口理(いのくち ただし)プロフィール>

電通パブリックリレーションズ

第2ディレクション局 次長/PRプランナー

日本パブリックリレーションズ協会認定プランナー


2009年、中央酪農会議の「酪農家経営危機に際する“乳価値上げ”容認世論構築キャンペーン」で、Asia Pacific PR Award の「キャンペーンオブザイヤー」およびその他2部門、国際PR協会の「ゴールデンワールドアワーズ B to B 部門最優秀賞」受賞。岩波書店「デジタル時代における“紙の辞書”の意義啓発キャンペーン」にて、2008年日本PR協会「PRアワード グランプリ」、2009年国際PR協会「ゴールデンワールドアワーズ コンシューマープロダクト部門最優秀賞」、Asia Pacific SABRE Award「日本エリア最優秀賞」など。国内外のPR関連アワード多数受賞の実績を持つ。


20年の経験値の中で、コーポレートコミュニケーションから、コンシューマープロダクト領域までカバー。昨今は戦略PRにおけるPRコンテンツ創出における事例多数。


その他、実務のみならず、大学やトレードショー、PR協会での講義による若手育成にも従事。共著にPR実務書の「戦略広報」。


<カンヌPRライオンズ概要>


創設:2009年


エントリー数:  2009年:  431件(日本からのエントリーは29件)

                       2010年:  571件(日本からのエントリーは37件)

                       2011年:  819件(日本からのエントリーは50件)

                       2012年:1,130件(日本からのエントリーは66件)


カテゴリ数:計26カテゴリ (セクター&サービス:16、テクニック:8、ベストキャンペーン:2)


審査員:20名 


<過去の審査員長>

2009年 Lord Tim Bell, Chairman of Chime Communications

2010年 Paul Taaffe, Global Chairman and CEO, Hill and Knowlton

2011年 Dave Senay, CEO, Fleishman-Hillard

2012年 Gail Heimann, Vice Chair of Weber Shandwick


ちなみに、「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」は、2011年まで「Cannes Lions International Advertising Festival(カンヌ国際広告賞)」という名前でした。2011年から正式名称が現在のものに変わりましたが、フェスティバル名は、第2代PRライオンズ審査員長であったPaul Taaffe氏の提案によって変更されたことをご存じでしょうか?


第57回カンヌライオンズの際、彼が主催者に対し「カンヌラインズはマーケティングの幅広い手法を反映させるため、フェスティバルの名称を変更すべきである」と主張したのが発端です。


それでは、来週から始まる、「カンヌリポート ~PRライオンズの審査員室から~」を楽しみにお待ちください。