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コラム

電通PR ヘルスケアコミュニケーション部が目指すもの

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世界に先駆けて超高齢社会に突入した日本において、心身共に健康に長生きする“ウェル・ビーイング”を実現することは非常に大きな課題となっています。そのためにも、ヘルスケアにおけるコミュニケーションの重要性は高まっています。

われわれ電通パブリックリレーションズ・ヘルスケアコミュニケーション部は、あまねく生活者により質の高いヘルスケアの情報をお届けするため、幅広い事業領域のクライアントにPR活動のサポートを提供しています。

今回は、電通PRヘルスケアコミュニケーション部が見据えるヘルスケアのビジョンと、われわれのなすべきミッションについて、コアメンバーの座談会を通じてご紹介します。

①

【左から 電通パブリックリレーションズ ヘルスケアコミュニケーション部部長 倉橋勲、執行役員 金成知彦、ヘルスケアコミュニケーション部プロジェクト・マネージャー 根本敦(医学博士)(司会進行)】

ヘルスケアコミュニケーションとは?

根本: 電通パブリックリレーションズのヘルスケアチームが社会にどのような価値を提供できるか、ということをお伝えできればと思っています。当社のヘルスケアコミュニケーション部の立ち上げを知る金成役員と、10年以上ヘルスケア領域のPRに携わっている倉橋部長に、われわれのミッションやビジョンを紹介してもらえればと思います。

まず、当社の考える「ヘルスケアコミュニケーション」とはなんなのでしょうか。

倉橋: 当社では「ヘルスケアコミュニケーション」と言っていますが、公衆衛生の分野の一つに「ヘルスコミュニケーション」という概念があります。19世紀は病原体の発見、20世紀は治療・予防の発展、21世紀はコミュニケーションによって公衆衛生を向上させるという考えから生まれました。この「コミュニケーション」には、医療の専門家から直接、もしくはメディアなどを通じて間接的に生活者や患者さんへ情報を一方通行で提供するだけではなく、「生活者や患者さんが予防や治療に積極的に参加する」という、双方向のコミュニケーションが求められています。

金成: ヘルスケアコミュニケーション部の代表的なクライアントは、医薬品、医療機器、健康食品メーカーで、「啓発活動」に重きを置かれることが多いです。ただ、それが医療従事者や医療関連企業からの一方的な情報発信にならにように留意し、本当に患者さんが求めている情報はなんなのか、といった双方向のコミュニケーション活動を行うことを重視していますね。こうした流れをわれわれがサポートさせていただくことで、社会の皆様に価値をご提供できるのではないかと考えます。

②

 

電通PRが提供するヘルスケアコミュニケーション

根本:   啓発活動のサポートは当社の実績の一例となりますが、ヘルスケアコミュニケーションにおける活動が実際どういうものなのか、詳しく聞かせてください。

倉橋:   コミュニケーションの領域で患者さんに少しでも何かお役にたてることが大事だと思っています。クラアイントとなる企業やその他のステークホルダーにお声掛けして、よりよい繋がり・仕組みとコンテンツを作り、世の中に正しい情報を流通させるお手伝いをすることは、われわれの重要な役割の一つかと思っています。

金成:   健康・医療に関する情報を、医療従事者や医薬品関連企業が生活者よりも多く持っているのは当然のことです。ただし、持っているだけではだめで、そういった情報を患者さんやご家族に共有されるような繋がり・仕組みが必要です。たとえば、企業主催でメディアセミナー(プレスセミナー)を開催し、企業や医師が提供できる情報を公開する。そして、そういった情報がメディアを通じて患者さんやご家族に届く、という流れはシンプルでわかりやすいですね。

倉橋:   セミナーのような場では、患者さんに登壇していただき、経験や心境を語っていただくということもあります。患者だからこそ共感を得られる情報を発信できる、という強みがあります。患者さんにコミュニケーション活動にご参加いただくことは、双方向性の観点からも重要です。

根本:   ウェブサイトというツールの活用も重要でしょう。当社でも、患者さん向け疾患啓発ウェブサイトの立ち上げや運営をサポートしています。ウェブサイトの利点として、コンテンツのアクセス解析によって患者さんやご家族からどういった情報が求められているかを把握する、ということも可能です。

倉橋:   他にも、ヘルスケアに関するオピニオンをお持ちの医師や有識者、「患者会」の代表など、ヘルスケアコミュニケーションの担い手はたくさんいらっしゃいます。そうした方々の声を引き出し、社会に伝えていくことも当社の役割だと思っています。そのため、こうした方々とのコネクションを日々開拓し、オピニオンを発信する場を提供できるよう取り組んでいます。

金成:   生活者が健康でいられるような「予防医学」もコミュニケーションの重要なテーマの一つです。たとえば、健康診断で栄養指導を行う栄養士の方は、生活習慣病になる手前の生活者に非常に近い存在です。医師のみならず、このような生活者に直接的な影響力を持つ職種の方のご協力を仰ぎながら、まだ疾病に罹患していない方を対象に啓発を推進していく取り組み事例があります。

倉橋:   「生活者の健康増進」ということで考えると、自治体のサポートもフォーカスされますね。各自治体で健康増進の目標も決められているので、その達成をサポートさせていただくことができると思います。

③

 

電通PRがヘルスケアコミュニケーションに介在することの価値

根本:   ヘルスケアコミュニケーションにおける「繋がり・仕組み・コンテンツ」の形成過程で、電通PRが価値を提供できるポイントはなんでしょうか。

倉橋:   社会に伝えるべきメッセージをいかにタイミングよく効果的に伝えられるかといった戦略を提案することは基本中の基本ですが、当社は国内でも最大級のPR会社で、本当に多種多様なクライアントをサポートさせていただいており、日頃から様々なステークホルダーの方とディスカッションさせていただいているところが強みだと考えています。社会で求められている情報はどのようなものか、そしてそれを誰がどうやって伝えるのが効果的なのか、第三者視点をもって助言させていただけます。

金成:   多数の幅広いメディアと強固なリレーションがあることも、われわれの強みです。発信したい情報があっても、メディアとのリレーションがないと効果的に発信できないですからね。また、メディアの方々との情報交換も積極的に行っており、メディア視点でどのような情報が求められているか、常にアップデートしています。

 

今後のヘルスケアコミュニケーションの可能性

根本:   最後になりますが、ヘルスケアコミュニケーションにおいて今後、力を入れたいことがあれば共有ください。

倉橋: 日本の医療制度の良し悪しに目を向けると、「国民皆保険制度があるために、いつでもどこでも安価に高水準の医療が受けられる」という素晴らしい点がある一方、それによって、「予防や医療資源の有効的な活用に対する国民の意識が薄くなっているのではないか」という懸念もあります。幸せな医療制度の下で暮らすことができていることの証左かもしれませんが、未来の世代の事を考えると、自分自身や家族の健康、ひいてはこの国のヘルスケアのあり方について、皆さんが考えるきっかけを作り出すようなコミュニケーションも創り出せればと考えています。そういった意味でも、政府や自治体との協働は今後も注力したいですね。

金成:   医療技術は日進月歩で進化しており、治療の選択肢がどんどんと増えています。その中で、患者さんが医療従事者やご家族と相談しながら、なおかつ主体的に自分にとってよりよい治療方針の選択ができるように、コミュニケーションの分野からお手伝いができればと思います。

倉橋:   先端医療や遠隔医療の発展、地域医療、医療ビッグデータ、ウェアラブル機器による健康管理など、ヘルスケア分野で取り上げるべきトピックスはたくさんあります。こうした膨大な情報を適切に、正確に生活者に伝えていくためにも、デジタルを活用したPRの可能性にもチャレンジしていきます。

金成:   超高齢社会の日本で、みんながその人らしい人生を全うできる社会を創るために、ヘルスケアコミュニケーションがどのように貢献できるのか、常に考え続けていきたいですね。