中国 Report 02 北京オリンピック本番に向けラストスパート
建設中のCCTV新社屋
第29回オリンピック大会は、2008年8月8日に開幕しますが、その100日前の4月30日、天安門の労働人民文化宮でカウントダウンイベントが盛大に行われ、いよいよ最終段階に入ったことが印象付けられました。
もっとも、第29回オリンピック大会の開催地が北京に決定した瞬間から、街中やメディアでオリンピックの話題に触れない日はないといわれているくらいオリンピック機運が盛り上げられてはいましたが、今年に入ってからその加速度は急激に増しています。
テレビ局「中国中央電視台(CCTV)」のスポーツ専門チャンネル「CCTV-5」の名称が、今年から「CCTV-オリンピックチャンネル」に変更され、オリンピック関連の話題を中心に番組が編成されていることからも、その一端がうかがえます。
北京市のインフラ整備も急ピッチ
北京市内では、ビルの建設や改修、鉄道工事が、オリンピックに向け急ピッチで進んでいます。先頃、北京市建設委員会が発表した今年の重点プロジェクトは、オリンピック、環境、エネルギー・資源など6分野にわたりますが、交通関連がその中心を占めているとのことです。
4月現在、北京市の地下鉄は5路線ありますが、オリンピック開幕までには、さらに3路線が開通する見込みです。また、これまで地下鉄に乗車するとき、窓口で購入した紙製乗車券を改札口で係員に切ってもらうか、あらかじめチャージしたICカードを機械にかざすかのどちらかで入場し、降車するときはそのまま改札口から出るだけでしたが、6月からは新しい自動改札システムが導入され、乗車時・降車時ともカードを機械に通すことが必要になります。そのため、現在、各駅では、自動券売機、自動改札機の準備が進められています。
左:自動券売機(天安門東駅)
右:自動改札機(天安門東駅)
海外からのオリンピック観戦客を迎えるためのマナー教育や制度を導入
オリンピックに向けての準備は、インフラ整備だけでなく、マナー教育や制度導入にまで及びます。2007年2月11日から「毎月11日は“並ぶ日”」が提唱され、電車・バスなどでもきちんと並んで乗車する光景が多く見られるようになりました。また、今年の3月22日からは「毎月22日は“席を譲る日”」が提唱され、北京市民へのマナーアップ・キャンペーンは続きます。
左:バス停の“並ぶ日”シンボルマークとスローガン
右:飲食店の衛生管理レベル表示
また、海外から特に心配されている中国の「食の安全対策」ですが、北京市衛生局では、数年前から、飲食店を衛生管理レベルに応じて「A級」から「D級」までの4段階に分類する制度を導入しています。オリンピックに向け、最近、店頭で衛生管理レベルのボードを表示している飲食店が目立つようになってきました。「A級」「B級」を表示している飲食店しか見たことはありませんが、「C級」「D級」と評価された店や表示されていない店がどのような衛生実態であるのかは定かではありません。北京で食事をされるときは、衛生管理レベルの表示を確認することもひとつの目安にされるとよろしいかと思います。
(北京駐在 松村英樹)



