中国 Report 04 世界PR大会レポート
グロバーライズ・中国化―世界PR大会参加
11月13日~15日に北京で開かれたIPRA(国際PR協会)とCIPRA(中国国際PR協会)主催の第18回世界PR大会へ参加した。
世界PR大会は1958年にベルギーで第1回目が開催されて以来、3年に一回開催されるPR業界のオリンピックと呼ばれ、近年新興国での開催が増えている。今回の北京大会では、人民大会副委員長、外交部部長をはじめとする政府幹部、PR業界専門家、グローバル企業CEOなど50カ国の700人以上が参加し、そのうち海外からの参加者が200名ほど。
13日の開会式は人民大会堂で盛大に開かれた。参加者全員がメイン会場のホテルから14台のバスに分乗して、人民大会堂へ向かうときには、パートカー2台に先導され、交通規制も実施されたため、広い長安街で前方に車がない状態でバスが走っていた。
こういった待遇からも中国政府の世界PR大会への期待、中国における世界PR大会のステータスの高さを物語っている。
開会式では政府要員の挨拶のほかに、グローバル企業CEOによる基調演説もあり、そのうちもっとも印象に残ったのはコダックのバイスプレゼントのYing Yeh女史のスピーチだった。たくさんの事実としての映像、人の心を動かす映像を交互に見せながら、中国人に共感してもらうコミュニケーションとは何かをわかりやすく語り、最後にPRパーソンの持つべき素質の頭文字をとってCHINA (Communication:コミュニケーション、 Harmony:調和。 Integrity:誠実、 Nationalism:民族主義、 Affection:愛情 )というキーワードでまとめた。本人が直接英語、中国語で語るそのすばらしいスピーチに感銘をうけ、会場からも何度も盛大な拍手がおこった。
14日に第8回(2006-2007)中国最優秀PR大賞式も行われた。北京五輪PR、ある地方警察局の現地住民との交流活動の受賞は中国らしいものだった。



「公共関係-グローバル時代における調和した社会の構築」(PR-Building a Harmonious Society in the Globalization Era)というテーマの下で、専門家によるスピーチ、分科会などが実施され、新旧メディア、各種メソッドなど「融合」という言葉をよく耳にした。まだ20年の歴史しかないが現在3000社以上、年間売上100億元、しかも、毎年数十パーセントの高成長率が続いている中国PR業界にとって、今回の大会は世界と接し世界から学ぶいいチャンスであったに違いない。今後の中国PR業界へも大きい影響をもたらすことだろう。中国にあったグローバル基準が模索されていることを改めて実感した。



