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北京ネットメディア探訪 03 ZOL(中関村在線)編

2010/08/19

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具体的にどのニュースが、どのぐらいのスピードで掲載されるのか?

新製品レビュー用の写真を撮影する記者

新製品レビュー用の写真を撮影する記者

スピードは非常に重要なこと。通常は、ニュースリリースの素材、作成、審査まで30分以内に完了できる。

ZOLのニュース内容は、相場動向、新製品発表、メーカー関連報道(企業の戦略、決算発表、組織変動など)、政府と業界動向、ユーザー関心の内容に分けている。原則として、IT事業、製品、市場、ユーザー関連情報など、ユーザーと業界に対して価値があれば、すべてニュースの素材になる。

ZOLが最も力を入れていることは?

ZOLチャンネルでは生中継

ZOLチャンネルでは生中継も実施

最も力を入れていることは、インターネットプラットフォームのリソースと情報発信力を確保すること。ZOLを設立してから今まで、全国で80社あまりのウェブサイトと提携している。各大手のポータルサイト、テレビ局、ラジオ局との提携を通じて、サイト訪問者増の効果を獲得した(例えば、デジタルテレビ浙江広電システム「デジタル時代」チャンネルとの提携)。

我々は積極的に大手クライアントとのタイアップを求めている。IT業界の競争はやはり技術次第のため、技術メーカーとの深い連携を求めている。技術の開発から市場投入までの全方位の提携を通じて、ユニークなコンテンツを提供することでユーザーの注目を長期的に集める。

経営面においても、運営コストを精細化管理しており、運営効率及び資金回収率に関しては常に業界トップレベルである。

ZOLで今最も読者の反応が良いトピックは?

製品からみると、携帯、デジタルカメラ、ノートパソコンなどの注目度が高い。これら製品の記事内容、口コミ宣伝(BBS、BLOG)も業界内でトップレベルである。

もう一つはパソコンのDIYである。ハード部品(CPU、ビデオカード、マザーボード)の技術説明と使用体験の話題はユーザーの反応が良い。

ZOLのターゲットは、若い男性、技術製品の愛好者で、高等教育を受け、給与は中間層か、あるいはそれ以上。新技術と製品への興味が強くて、よく新製品を購入し、また、他人が購入する際にアドバイスする方。

ZOLの読者の最も関心ある話題は、製品購入時における関連情報である。価格変化、新製品の発売、製品購入時のテクニックなど。製品レビュー、技術的分析なども人気が高い。多くのユーザーは、自分のBBSやBLOGで、使用体験と技術的内容をほかのユーザーと共有する。

ZOLとして、中国のネットユーザーの傾向や特徴をどのように理解しているか?

2010年4月、中国のネットユーザーは計4.04億人、ネットの普及率は30.2%に達した。2009年12月には、中国のモバイルネットユーザーは急速に増加し、既に2.33億人の規模に達し、ネットユーザー全体の60.8%を占めた。モバイルネットは中国のネットユーザーの新規成長分野となった。

中国ネットユーザーの発展は、必ず業界内の典型的で代表的なメディアによってもたらされる。ZOLは、まさしく典型的で代表的なメディアの1社である。少数のユーザーが「オピニオンリーダー」となり、彼らの考え方と行動は他のユーザーに影響を与える。

今後ZOLの発展についてはどのように考えているのか?

06-09年の間に100人以上の中国TOP企業の
社長クラスのインタビュー実績がある

将来、主な消費者は80年以降と90年以降生まれの若い世代になる。消費の特徴はファッショナブルな製品、モバイル端末に集中するため、われわれは無線インターネット分野に資金と人力を投入する見通し。
具体的には、以下の4点になる

  • [1]ウェブビデオ。ユーザーの好みは絵や文字から動画に変わった。現在、ZOLはウェブビデオ(自社ビデオチャネルにて)の発信サービスを提供しているが、近い将来に携帯電話やテレビの媒介も活用してビデオの発信範囲を拡大したい。
  • [2]地方市場。2009年、ZOLは地方むけの情報発信プラットフォーム業務の発展に注力していた。現在、各地方(各省、都市)における情報発信業務は200%増。地方市場の最前線に入り込み、リソースを垂直的に統合することがわれわれの方針である。
  • [3]ユーザーの囲い込み(個別化)。Web2.0、BLOGおよびSNSの活用を拡大し、ウェブを訪問したユーザーを固定ユーザーにさせる。
  • [4]電子ビジネス。独自のサービスで電子ビジネスを展開する。

日本の企業にもとめることは?または、アドバイスは?

日本企業に、中国市場、中国消費者、われわれウェブメディアのニーズを理解してほしい。それを実現するために、ZOLのような専門分野における有力なメディアを利用することが必要である。メディアとのコミュニケーションを強化することによって、メディアリレーションの構築を推進してほしい。

<編集後記>

ZOLのニュースやZOLが行った市場調査の結果は、日本のIT系ネットメディアでも引用されほど、影響力のあるメディアです。承編集長のお話のなかで、“少数のユーザーが「オピニオンリーダー」となり、彼らの考え方と行動は他のユーザーに影響を与える。”と中国のネットユーザーの特徴を指摘していますが、このトレンドは日本や欧米各国にも共通するものです。

ある製品を買う、買った製品・ブランドへの愛着を持つ、更にネットを介して、他のユーザーに影響をあたえる。つまり、一般の人が、ネット上で他のユーザーに対して、強力なオピニオンリーダーにもなり得る、という”Peer to Peer”(ピアtoピア)のコミュニケーションは万国共通のトレンドとなっていることがわかりました。

リポーター:奥村基樹(おくむら もとき)

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