昨今、検索ばやりとはいいますが、生活者が企業なり商品なりを選択する時のことを考えると、常に多くの情報を集めて分析して判断をしているのでしょうか? さまざまな場でもった、ちょっとした印象がその判断に大きなウエイトをもっていたりはしないでしょうか? たとえばスポーツ選手のインタビューを見てすっかりファンになってしまったということをよく耳にします。人がおりおりもつ印象は多くの要素から複雑に成り立っており、その影響力は高いのです。「印象」という言葉を軽く考えてはいけません。多くはその印象を形成するキーとなるファクトと文脈を持っているのです。
企業活動も多様なステークホルダーにどういう印象をもってもらうかということは極めて重要なことです。その機会を最も多くもっているのがトップリーダー。こういう方々の果たす役割は大変大きいのです。とはいえ、なかなか自分の印象といったことに客観評価はできていません。トレーニングの重要性はそこにあります。企業の競争力は360°。まずは現在もたれている印象を正確に把握することから始めましょう。