うたかた思考

牧口 征弘

牧口 征弘
(代表取締役社長執行役員)

日々浮かんでは消えていく思いや考え。仕事の糧になるものもあれば、そうでないものも。
どう活かすかは自分次第なのかもしれません。

10+10より10×10

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ネットワークの価値は個の総和を超える。

30年以上前の大学生の時分に目にした、ネットワーク理論の基本概念です。今や専攻の法律に関しては、道路交通法ぐらいしか記憶にないのですが、このフレーズだけはなぜか頭に残っています。

と言いましても、常に頭の中にこびりついていて離れなかったのではなく、ある体験をきっかけに記憶の底から浮かび上がってきた、というのが事実です。文字通り、湧水が川底から上がってくるかのように。

さて、その体験とは? 大したことではありません。仕事上の小さな失敗です。内容があまりに小さ過ぎて、具体的に書くのははばかられますが、一人では何もできない、という当たり前のことを思い知らされたタイミングでした。

話を戻します。個の総和を超える、とはどういうことか。1人が10の力を持っている場合、10人の総和は100です。全て足し算です。これをネットワーク上の価値で考えると、足し算ではなく掛け算が起こる。1カ所で発生しただけでも10倍の1000、もっと大きくなる可能性だってあります。と、個人的には理解していますが、間違っていたらごめんなさい。

要するに何が言いたいかと申しますと、チームワークの大切さです。一人一人がバラバラに動いていては、せいぜい100か、もしかしたらそれ以下。ところが、個々が有機的に掛け合わさることによって、100をはるかに超えてくる。これが、チームで働くことの醍醐味(だいごみ)です。

例えば、2015年のラグビーワールドカップにおける日本対南アフリカ戦。史上最大の番狂わせと称されたこの試合は、まさに、個の力では及ばない状況をチームの力でひっくり返した好事例です。1996年アトランタオリンピックにおける、サッカー男子の「マイアミの奇跡」もそれに当たります。

昨今、リモートワークが一つの状態として定着しました。移動を伴わず簡便につながるネットワークという意味においては、大きな役割を果たしているのは確実です。では、お互いが有機的に作用し合って想定以上の何かを生み出す、という意味においてはどうでしょう? 正直、確信が持てません。ブレストがいまいち盛り上がらない。複数人数のリモート会議が、何だかギクシャクしている。そんな経験ありませんか?

リモート環境下にあっても個の総和を超える。これはまた一つ、面白いチャレンジになるかもしれませんね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。