うたかた思考

牧口 征弘

牧口 征弘
(代表取締役社長執行役員)

日々浮かんでは消えていく思いや考え。仕事の糧になるものもあれば、そうでないものも。
どう活かすかは自分次第なのかもしれません。

現場重視

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 満月の日にサッカー観戦をしてきました。仮に赤いチームと白いチームとでもしておきましょうか。自分自身にとって、元旦の天皇杯決勝以来の生観戦。いやが上にも、期待に胸が膨らみます。

 それまでテレビで見ていた通り、応援スタイルも昨年までとは全く異なります。大声を出すことは禁止。基本的には、拍手を主体とした形で、これはこれで結果的にお行儀の良いスタイルになっています。選手同士の声掛けやベンチからの指示。これらも、漫画の吹き出しを見るがごとく、はっきりと聞こえてきます。

 こちらは声を出せない分、おのずと見ることに集中することになります。一つ一つのプレーや微妙な判定等々、今までよりも詳細に見えてくる気がしたのは、単なる気のせいではありません。

 試合の方は、序盤から微妙な判定続きで、ホームチームがかなり割を食ってしまう流れとなってしまいました。満月が人の心に影響したわけではないでしょうが、明らかなミスジャッジもあり、通常であれば、こちらの気分も曇り気味だったかもしれません。

 ただし、この日は違いました。何しろ、スタジアムで生でJリーグの試合が見られるのです。いろいろ言いたいことはあっても、この機会を十二分に満喫する方に気持ちを傾けたいものです。

 何もわざわざ会場まで見に行かなくても、テレビ観戦で充分じゃないか、という説もあります。移動時間も必要ないし、寒い思いもしなくていいし。まったくもってその通りです。しかし、あえて主張します。現場観戦に勝るものはないと。

 チーム同士が力をぶつけ合い、個々の選手が技を競い合う。その様子を眼前に、サポーターたちはわが事のように思い入れ強く、応援し続ける。見るも見られるも、そこに集う人間たちの情熱やエネルギーや圧力のようなもの。それらのものが空気を伝わって感じられるのは、今のところ現場しかないのです。

 とかなんとか言っているうちに、試合の方はモヤーっとしたまま終了。結果はともあれ、この日行われたことはピッチ上であれスタンド上であれ、今後も未来永劫(えいごう)続いていくべきものだと、思いを新たにしました。

 そんな人間たちの営みを、月はじわじわと上りながら見守っていました。

 
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。