うたかた思考

牧口 征弘

牧口 征弘
(代表取締役社長執行役員)

日々浮かんでは消えていく思いや考え。仕事の糧になるものもあれば、そうでないものも。
どう活かすかは自分次第なのかもしれません。

美しき闘士

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 とある特定NPO法人の代表の方と、その盟友ともいうべき方と話す機会がありました。活動内容を詳しく説明することは省きますが、簡単に述べると、弱きものを邪悪なものから守る活動ということになります。

 お二人の口から語られるエピソードの数々たるや、普通に暮らしていたら到底体験するような内容ではなく、間違いなく身の危険を感じるレベルです。同行していたボランティアさんが怖くて号泣しだしたり、送迎を手伝ってくれたドライバーさんからは「金輪際お断りします」と言われたり。

 中でも、警察ですら足取りがつかめず困り果てていた被疑者の居場所を、本人との何とはない立ち話を通して何となく探り出してしまったという話には、事実は小説よりも奇なりの表現を超えるすごみすら感じました。もちろん、警察からは大層感謝されたそうです。

 と、ここまで書いてきた内容で、皆さんの頭の中にはどんな人物像が浮かぶでしょうか?おそらく、そのどれもが違っていると察します。実在のお二方は、この例えがふさわしいかどうか若干の不安はあるものの、青山あたりの高級ブランドショップで買い物を楽しんでいるようなすてきな女性たちです。

 しかも、その過酷でしかない活動内容を、軽やかに爽やかに語ってくれるのです。まるでこんなふうに。「こないだ公園の散歩中に、きれいな花の周りに雑草が生い茂っていたから、ササっと抜いてきたのよ」とか。「そうそう、ちょっと山道を歩いてた時も、野ウサギが木の根っこにはまって動けなくなってたから、助け出してあげたのよ」とか。

 何という人たちだろう。目的と使命感が明確で、かつ肝の据わった人物というのは、かくも強いのか。不安と迷いに覆われたこの世の中で、見習うべきことは大いにあると思いました。

決然とした意志とそれを支える勇気。常に気を張り詰めておく必要はないにしても、いざというときに存分に力を発揮できるか否か。その秘訣(ひけつ)はむしろ、平時の過ごし方にあるのかもしれません。絶えず戦闘モードを保つよりは、仲間と語り合い笑い合い、おいしいものを食べたり、ぐっすり睡眠をとったり。そんな日常あってこその、この一瞬の勝負どころなのだと、二人の闘士との会話の中で見いだしたような気がします。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。