うたかた思考

牧口 征弘

牧口 征弘
(代表取締役社長執行役員)

日々浮かんでは消えていく思いや考え。仕事の糧になるものもあれば、そうでないものも。
どう活かすかは自分次第なのかもしれません。

飼い主にこそ訓練を

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 コロナのせいだろうか、ご近所の犬たちのストレスも高まっているようです。ずーっとほえ続けている悲痛な声の持ち主や、道で行き交う際に小競り合いしている同士とか。コンクリートがちな都会の街並みでは、よく響きます。

 夕方早めに帰る時などによく見かけるのが、お散歩途中の小型犬対小型犬の応酬。リードを引きちぎらんばかりの勢いで向かってくる相手に対して、負けじと全力でほえ返す。「何だおまえは!」「やんのか、こらぁ!」という感じでしょうか。

 犬はなかなか本能に逆らえない生き物なので、ある程度は仕方ないでしょう。しかし、どうしても納得できないのは、飼い主同士のやり取りです。普通に考えれば、「どうもすみません」「いえいえ、こちらこそ」というような声掛けがあってしかるべきなのでしょうが、無言でリードを引っ張るだけの人たちをよく見かけます。

 もちろん、全員が全員そうではないのですが、うちの近所では、首を痛めそうなぐらい引っ張られている犬に割と遭遇します。先日などは、前足が完全に宙に浮いてしまっているジャックラッセルテリアがいました。一体、どうしたというのでしょうか?

 毎度毎度のことだから、お互い慣れっこになって、もしくは諦めて、いちいちご挨拶をしなくなったという経緯があるのかもしれません。でも、はたから見る立場で言わせてもらうと、ギャンギャンに騒いでいる飼い犬と無言でリードに力を込める飼い主との組み合わせは、一種異様な光景に感じてしまいます。

 もし毎日こんな感じだとすると、お互いつらいだけではないかと、心配にもなります。もっと暮らしやすくできるのではないかと。

 改めるべきはまず、人間の方だと思います。何故なら、犬は人間の都合で飼われるようになり、飼い主には大いなる忠誠を尽くす存在だからです。犬の生活の質は、全面的に飼い主次第ということになるのではないでしょうか。

カリスマドッグトレーナーのシーザー・ミランの決めぜりふに、こんなものがあります。「犬にはリハビリを、飼い主には訓練を」。人間側の責任の重さを痛感させる名言だと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。