うたかた思考

牧口 征弘

牧口 征弘
(代表取締役社長執行役員)

日々浮かんでは消えていく思いや考え。仕事の糧になるものもあれば、そうでないものも。
どう活かすかは自分次第なのかもしれません。

コスプレ・トーク

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 英語でのプレゼンテーションをやる機会などというものがあったりすると、それはもう身の縮む思いとしか言いようが無く、変な汗しか出てこないのですが、それもお給料の内と開き直って挑むしかないのです、一介の勤め人としては。

 ということで、ライブでのスピーチはとても無理なので、ビデオ収録という形を取らせていただきました。だとしても、かなり大変な仕事ではあることには変わりはありません。

 さて、こういうときにどういうふうに思ったらいいのか。私の場合はこうしています。「英語をしゃべる=コスプレ」であると。普段の自分とは異なる人格を用意して、それを演じ切るということですね。

 そういうふうに思い込むことができると、とても気分が楽になります。何しろ、「今やっていることはいつもの自分とは全くの別人格がやっていることで、結構恥をかいたとしても決して後には引かないはず」と思えるからです(何だか、前後不覚で記憶を失った泥酔者の言い訳みたいで、大変申し訳ない限りですが)。

 実は、この考えを得るに至ったのは、大昔のこと。ちょっとイタリア語の勉強をしていた時のことです。全く初めて触れる言語だったために、最初は全くのちんぷんかんぷん。すぐにやめようとも思いましたが、「分からないのは当たり前、自分のことを5歳のイタリア人だと思い込んでやろう」と開き直ったら、急に理解が進みました。

 イタリア人といえば、以前ロンドンで英語学校に通っていた時に、同じクラスになりました。彼ら彼女らの特徴は、とにかくよくしゃべること。いくら文法がめちゃくちゃでも、自分の話したいことをしゃべり倒す。日本人にありがちな、間違わないことを優先する、そして口数が少なくなる、なんてことは絶対にあり得ないのです。

 あの面の皮、心底尊敬に値すると、今でも思っています。

 ということで、母国語以外を使うときのコスプレ精神は、ビジネスの現場でも何とか有効です。それから、「間違わないことを優先しない」精神。前者はともあれ、後者については、今この世の中において、とっても重要な気もします。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。