いまや、自治体や観光協会あたりで当たり前になったキャラクター。特に最近は“ゆるキャラ”と呼ばれるような、少しとぼけたタイプが主流。みな、ソーシャルメディアでの情報拡散を狙って、ひと工夫もふた工夫もしているようです。
キャラクターは本来、企業や商品をイメージしてある種のVI(ビジュアル・アイデンティティ)としての活用がほとんどでしたが、最近ではメッセージをわかりやすく伝えるためのコミュニケーターとしてのケースも増えています。
ある大学では、卒業生に寄付金を募るお知らせを送ったところ、とても反応が鈍く思いのほか寄付金が集まらない事が課題でした。そこで、寄付金という固いメッセージを、キャラクターによるわかりやすいメッセージに変え、大学のビジョン、中期計画、CSR活動などという表現を、未来の“子供たちのために”というストーリ展開をすることで大学のメッセージを伝えたところ、寄付金が倍増したとの話がありました。医者や弁護士という、どちらかというと近づきがたい、固い職業のケースにも有効です。イラスト化された先生方が、子供に説明するようなパンフレットをよく見かけます。後者はリアルキャラクター=実在者のキャラクター化として、我々が良く提案に用いるコミュニケーションです。
さて、2014年度の新卒採用が、スタートします。ソーシャルメディア時代にあって、“ソー活”対応が欠かせませんが、当社でも学生とリクルート担当がより身近にコミュニケーションをはかるために、リアルキャラクターによる情報発信を計画中です。他にも、数名の社員キャラが、トリプルメディアに登場する機会を高めていく予定です。