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太田 浩嗣

太田 浩嗣
(取締役専務執行役員)

日々新しいソリューションが生まれるマーケティングPRのダイナミズムを共有できればと思います。日々生涯最高のソリューションを!共に悩み、新しい価値創造にお付き合いください。

歌詞のチカラ

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 1月最後の週末にNHKで「伝説のコンサート~山口百恵」を40年ぶりに見ることができました。山口百恵さんご本人は無論ですが、ホリプロやレコード会社をはじめ関係各所のご理解の下でステイホームのこの時期に、心洗われる感動を改めていただきました。感謝に堪えません。

 彼女が引退した1980年は、私は高校3年生。日本武道館の伝説のコンサートは、くしくも私の誕生日に行われ、その後11月19日にご結婚されて、以来その伝説の姿をメディアで見ることは今日に至るまで全くありませんでした。個人的には、引退の年の最後の日本テレビ出演の際に、同じスタジオ(番組)で演者としてご一緒できたことが、大きな思い出の一つになっています。

 デビュー曲も含めて、彼女のヒット曲が次々と披露されて、いよいよ最後の曲「さよならの向う側」の時には、涙の中での熱唱となりました。この曲は今でもCMソングとしてカバーされていて、テレビから違和感なく日々流れています。知らず知らずに口ずさんでいる私がそこにいます。でも、この日はちょっと違いました。40年の時を経て、改めてこの最後の時のこの最後の瞬間の「さよならの向う側」の歌詞をかみしめるように追いました。

 「Last song for you/約束なしのお別れです/Last song for you/今度はいつと言えません/Thank you for your kindness/Thank you for your tenderness/Thank you for your smile/Thank you for your love/Thank you for your everything/さよならのかわりに・・・」

 作詞は、阿木燿子さん、作曲は宇崎竜童さん。山口百恵さんの歌手活動を支えたお二人は、たまたま私と同じ大学のご出身(宇崎さんに至っては、高校も同じです)という縁も感じつつ、阿木さんの歌詞を何度も読みました。通常の歌詞は、人の心や思いを季節、時間、場所、シチュエーションの中で、普遍的な言霊に乗せてつづるものと感じていますが、この歌に限っては、この瞬間のためだけにあったのだと40年を経て改めて感じた次第です。もちろん、彼女の引退後も多くの機会で歌い続けられているわけですが、この歌詞の持つチカラに限っては、あの日の日本武道館のステージで、マイクを置いて去っていく大スターのファンへの伝説のメッセージとして受け止めたいと心を揺さぶられました。