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太田 浩嗣

太田 浩嗣
(取締役専務執行役員)

日々新しいソリューションが生まれるマーケティングPRのダイナミズムを共有できればと思います。日々生涯最高のソリューションを!共に悩み、新しい価値創造にお付き合いください。

堀江青年とふね遺産

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 1962年、23歳の日本人の青年が米国サンフランシスコのゴールデンブリッジを小型ヨットで通過しました。世界初の小型ヨットによる単独無寄港太平洋横断を成功させた青年の名は堀江謙一さん。翌日の現地の新聞には「日本の青年が、NOパスポート、NOイングリッシュ、NOマネーでサンフランシスコに到着した」と書き立てました。

 堀江青年のこの冒険は、翌年石原裕次郎さんが主演する映画「太平洋ひとりぼっち」にも描かれ、以来日本を代表する海洋冒険家としてヨットマンとして今もなお冒険を続けています。ほぼ日刊イトイ新聞のインタビュー記事“風に近づいていく人。”によれば、サンフランシスコ到着時に現地メディアからの「アメリカに知り合いはいるのか」の質問に「知り合いはいないけど、アメリカ大統領(当時:ケネディ大統領)の名前は知っている」と軽妙に答えると「何でヨットでサンフランシスコに来たのか」という続いての質問には「来たいから来ただけ」と。実に堀江さんらしい答えだなと、かれこれ堀江さんと初めてお会いしてから25年以上たつ私の率直な感想です。イギリスの登山家ジョージ・マロリー氏が、エベレスト登頂の理由を尋ねられた時「そこにエベレストがあるから(Because it’s there)」と答えた彼の心境と近いものを感じました(「そこに山があるから」は、誤訳されて伝えられているともいわれています)。

 昨2020年7月、日本船舶海洋工学会が認定する「ふね遺産」に1962年に太平洋を渡った「マーメイド号」が選ばれました。「ふね遺産」とは、歴史的で学術的・技術的価値のある船舟類および関連設備などを認定し、社会に周知し文化的遺産として次世代に伝えることを目的にしています。

    日本船舶海洋工学会ウェブサイト →  https://www.jasnaoe.or.jp/enlightenment/funeisan/04.html

 「マーメイド号」は現在、サンフランシスコ海事博物館(San Francisco Maritime Museum)に50年以上にわたって航海日誌とともに保管・展示されています。

 堀江青年は、82歳となり今も元気に活動されており、青年からアクティブシニアへと年齢は重ねましたが、人生100年時代にあって、まだまだ冒険は続けていくことと思います。

 くしくも私が生まれたのは、堀江青年がサンフランシスコに渡った年。私も堀江さんに負けずに、新しいチャレンジを続けていきます。