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太田 浩嗣

太田 浩嗣
(取締役専務執行役員)

日々新しいソリューションが生まれるマーケティングPRのダイナミズムを共有できればと思います。日々生涯最高のソリューションを!共に悩み、新しい価値創造にお付き合いください。

真夏の燗酒コンテスト

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「日本酒は燗酒に限る」。大正生まれの父親は、お気に入りのお銚子とぐい飲みで晩酌を楽しんでいましたが、晩年は「日本酒は冷酒に限る」とすっかり宗旨替えで、まあ早い話がお酒なら何でも来いという酒豪でした。

 

 最近は、日本酒も幅広い層に楽しまれるようになり、ワイン王国のフランスでもソムリエによる日本酒コンテストも開催されており、日本酒も世界のお酒の仲間入りを果たしています。海外においては、燗酒ではなく冷酒、常温がほとんどですので、ワインのように食事に合わせて日本酒選びをしているようです。

 日本では、日本酒の普及拡大を目的に、いろいろな取り組みがなされていますが、日本酒を世代、業態、国境を越えて広げるために「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」というコンテストが開かれています。今回が11年目で、全国から1000点ものエントリーがありました。 http://www.finesakeawards.jp/

 ワイングラスに注がれた日本酒は、より一層に香りが広がり、今までの日本酒の概念が変わる品々もたくさん出品されています。フランスだけでなく日本国内でも冷や・常温で日本酒を楽しむ方が増えている一方で、燗酒の魅力が伝えられる機会が減っています。

 燗酒の持つ日本酒の文化、燗酒の特徴・味、食との相性などを多くの方に体験いただくため、「全国燗酒コンテスト」が13年前から開催されています。その審査会が、真夏の8月に行われ、全国から集まった800点を超えるエントリー商品が審査されました。コロナ禍にあって、万全の感染防止対策の下で開催されたのは無論のことです。

 

 「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」「全国燗酒コンテスト」の両審査会をサポートする株式会社酒文化研究所の狩野卓也さんによれば、2日間で各日20人の審査員が4チームに分かれ、一人当たり約100点(2日で約200点)の商品を審査します。燗酒はバックヤードにいる専門スタッフにより、ぬる燗は45度、熱燗は55度に管理されて審査員に供されます。審査に当たっては、すべて飲むわけではなく、香りと色を確かめた後に口に含んで、味を確認したのちに吐き出しながら進めます。そうでなければ酔っぱらって審査になりませんからね。外は35度を超える猛暑の下、クーラーの効いた審査ルームで燗酒を審査する風景はなかなか興味深いものでした。審査結果は、以下のサイトからご確認ください。

http://www.kansake.jp/ 

 

 

 

 冷たい飲み物や食べ物で、暑さをしのいでいらっしゃる方も、今宵(こよい)は冷房で冷えた身体を燗酒で温めての一杯はいかがですか。

 えっ! やはり燗酒はおでんと一緒に冬に飲みたいですか?