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CSRと広報

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CSR(企業の社会的責任)は今、最も重要な経営課題である。CSRには、法令遵守や人権擁護、危機管理や労働安全衛生、環境問題や社会貢献などがあるが、企業がCSR対応を重視する背景には、企業価値向上の問題がある。経済同友会の「第十五回企業白書」では、CSRは企業と社会の持続的な相乗発展に資するものであり、事業の中核に位置づけるべき投資、と捉えている。

だが、CSRは単に企業だけの問題ではない。特に環境問題は、株主・投資家、消費者、従業員、地域社会、NPOや行政、市民など、それぞれのステークホルダーが責任ある行動を取らなければ解決の糸口が見出せない利害の錯綜した問題である。そのような中、持続可能な市民社会形成のためのCSR活動として、市民との対話を継続することで信頼関係を構築し、着実な実績を上げている自治体がある。

「ごみ減量・リサイクル啓発プロジェクト」を推進する千葉県浦安市である。同市は、海面埋め立てなどに伴う開発で、人口の急激な増加とともにごみの排出量が急増したため、市民の環境意識を高め、ごみの減量やリサイクルに取り組む必要に迫られていた。そこで、情報誌「ビーナスニュース」発行や全世帯アンケートの実施、イメージキャラクターの公募、フリーマーケットの開催など、市と市民が一体となって、市民参加型の広報活動「ビーナス計画」を推進し、ごみ減量の成果をあげている。小学4年生の社会科教科書(東京書籍平成14年発行)にも紹介されたこの活動は、地域全体の社会価値を向上させた典型的な事例といえる。

企業・団体と社会の持続的な発展を生むためのCSR活動には、コミュニケーションが欠かせない。社会とのより良き関係の構築に向けて、社会の価値観やステークホルダーのニーズに応えること、そのために積極的な双方向のコミュニケーション活動を行うこと、それがCSRの本質と言える。そして、その経営手法が、社会とのより良い関係づくりを目指す広報(パブリックリレーションズ)活動である。